
印材の種類と特徴を知ろう

実印を作成しようとするとき、素材を選ぶ作業はとても楽しいものです。それぞれの素材には特徴や意味があり、それをよく知って実印選びをすると、もっと楽しいものになります。
多くの印鑑ネット通販ショップで取り扱っている印材について、少し解説しましょう。
【角系】
◎黒水牛:水牛の角。黒光りする高級感が、威厳を感じさせるとして、実印としても男性に人気の印材。耐久性にも優れ、朱肉にもなじみやすい。
◎オランダ水牛:透明感と白地に天然の模様が優しさを感じます。エレガントな高級感。耐久性にも優れていますが、同じ模様がほかに存在しないため、世の中でたった1つのはんこが作れます。
◎象牙:希少性の高い素材です。最高級印材と言っても過言ではありません。朱肉がなじみやすく、使えば使うほど味が出る実印素材です。耐久性にも優れています。
◎マンモス:乳白色で美しい艶。氷河時代に生きていたマンモスの牙から作る印鑑。9000年~3万年以上の壮大な歴史を感じる希少性の高い印材です。目が細かく、捺印の性能も非常に高いです。
【植物・木材系】
◎薩摩本柘:実印として定番な素材。鹿児島産で、木目の美しさとそのナチュラル感が人気。繊維が緻密のため、硬度が高いです。
◎彩華:真樺とフェノールレンジという素材を高圧加熱処理によって素材結合した、天然に近い新木材。耐久性に優れています。
◎黒檀:油分を含んでいない木材のため、乾燥性があり、虫に食われにくい印材。半永久的な耐久性があるとして実印の素材としても人気があります。
◎白檀:お香でも人気のある香木。押印するたびにやさしい優雅な香りがするため、女性に人気の印材です。白檀は、数珠や扇子の骨にも使われています。
【金属・樹脂系】
◎チタン:マテリアル超金属。ノンアレルギー素材で、体に優しく、耐久性に大変優れた印材です。実印・印鑑素材の中では重量がある方で、重厚感と高級感を感じます。
◎琥珀:樹木の樹脂が化石化したもの。非常に神秘的な透明感と美しさがあり、金運アップのお守りとしても人気。
様々な印鑑の素材がある中で、多くの店舗が取り扱っている印材を挙げてみました。
それぞれにその特徴が違い、魅力も違います。
それでは、実際に実印用の印鑑を選ぶ際にはどのような素材を選んだらいいのでしょうか?
あなたはどれを選ぶ?実印素材の選び方

印材選びは、楽しいものですが、種類が豊富であればあるほど、悩んだり、迷ってしまいますよね。
自分の好みで選ぶのもいいのですが、ここでは実印用印鑑を購入する際のポイントについて抑えつつ選んでみましょう。
実印を作る場合、印鑑の素材を選ぶときにはポイントがいくつかあります。
①耐久性
実印は、基本的には一度作ったら、一生涯使い続けるものです。
落としたり、湿度の高いところに保管して割れてしまうようなことのないように、大切に管理するのは当然ですが、印材を選ぶときにも、その素材の耐久性は重要視しなくてはなりません。
実印にはできる限り耐久性の高いものを選びましょう。
②印影の美しさ
実印は、人生における重要な場面、あるいは高額な契約などに使用します。そのため、押印したときの印影が、クリアな美しさがあることがベストです。
朱肉が付きすぎず、付かなさすぎず、ちょうどいい加減で押印できる実印素材を選びましょう。
③縁起のよさ
実印は、自分の人生にかかわっていく大切なもの。自分自身の分身ともいえるものです。そのため、その素材の持つ縁起のよさも考慮していくと、安心感につながるでしょう。
金運アップ、事業運アップなど、様々な意味を持つ天然石を多数取り扱う店舗もあります。
実印となるはんこを購入しようと考え、印材選びに迷ったら、この3つのポイントに注意して選べば、間違いないでしょう。
いま選ばれている人気の印鑑

今、最も注目されているはんこの素材は、耐久性、強度、重厚感、高級感などがすべてそろっている印材です。
それは、「チタン」!
先ほどもご紹介しましたが、マテリアル超金属の話題の印材。宇宙工学に欠かせない素材です。
見た目は、うっとりするほどの高級感と、圧倒的な威厳を感じる重厚感。契約などで押印の際にこのチタンの印鑑を取り出したら、そこから醸し出される重厚感から、契約パートナーにも安心感を与えることができそう。
チタンはマテリアル超金属ですが、体には大変やさしいのが特徴です。人工骨、人工歯根、心臓ペースメーカー等の医療器具にも用いられているノンアレルギー素材。体に大変優しいのです。
さらに、重厚感がある分だけ、押印したときの印影が大変美しいです。実印であれば、押印した書類は長い間保管するもの。印影の美しさは、重要視すべきです。
汚れたら、水洗いができるという、取り扱いの簡単さも人気の秘密。
水洗いして、水分をよくふき取って、保管すればいつまでも美しい姿のまま。
ただ少し重たいので、女性が持つのであれば、直径サイズが小さめのもので作るほうが良いでしょう。
昨今では、シルバー系の色合いだけではなく、ピンクやブルー、グリーン、黒系など、その色も様々にありますので、自分らしいオリジナリティあふれた実印を作ることができます。
女性に人気!おすすめの印材

昨今、女性には、比較的明るい雰囲気を感じるもの、あるいはその印材から感じるエレガントさに重点を置いた実印素材が人気です。
角系であれば、「オランダ水牛」。
その印材の透明感とともに、白地に天然でしか生み出せない自然な模様が、やわらかさと上品さを感じるとして、人気です。同じ模様が決して生み出せないものですから、実印としてもオリジナリティの高い1本となるでしょう。
木材系では、「白檀」。
お香やアロマ好きの女性なら、白檀がおすすめ。押印するたびにやさしい優雅な香りが漂い、契約などの堅苦しい場面でも、ふっと安らぎを与えてくれそう。
樹脂系では、「琥珀」。
琥珀は、別名を人魚の涙や太陽の石と呼び、神秘的でロマンティックな素材です。強度の弱さが少し気になりますが、印材で使う場合には、強度補強加工を施してくれる店舗もあります。
マイナスのエネルギーを抜き取り、プラスのエネルギーを循環させるという意味を持つことから、開運につながるといわれています。
それでは最後に、ランキング形式で人気の実印素材TOP3を紹介したいと思います。
「迷ってしまい自分では決められない」「どの素材も捨てがたい」という方は、こちらを参考に決めてみてはいかがでしょうか?
おすすめ実印素材BEST3

男女問わず、実印で人気の素材BEST3をご紹介!
ポイントはやはり、耐久性と高級感、そして印影の美しさです。
3位 黒水牛
角系の印材の中では、威厳と力強さを感じさせます。耐久性に優れ、朱肉がなじみやすいことからも、社会人になりたての男性が実印を作るときに選ばれることの多い素材です。
2位 薩摩本柘
木材系では、男女問わず、人気の高い素材です。実印だけでなく、はじめてはんこを作ろうとする人が選ぶことの多い印材。木目の美しさ、そのナチュラル感が人気。
1位 チタン
1位は、断然!チタンです。その耐久性、強度、重厚感、印影の美しさ、扱いの簡単さ。実印に求めるすべての条件を備えている、おすすめの印材です。
値段は少し高めですが、一生涯使うもの、押印するときの重厚感やカッコよさなどを考えれば、一度は考えたい素材です。
女性には少し重たさを感じるかもしれませんが、これから起業を考える人、どうせなら一番納得ができるものを作りたい!と考える人には大変おススメの印材です。
いかがでしたか?
印材には、今回ご紹介した以上にたくさんの種類があります。今回ご紹介したものは実はごく一部。
様々な種類の印鑑がある中で、たった1本、自分のためのはんことなる素材を選ぶわけですから、その素材の特徴や長所をよく知って、自分が一番納得する、あるいはハッピーな気持ちになれる印材を選んでくださいね。