
車や家の購入など、男性が使う機会が多い「実印」ですが、いざ作ろうと考えると疑問がたくさんあるはず。
- いつ作るのが良いのだろう?
- 男性は実印の大きさをどうするのが良いのだろう?
- 書体や素材は何がおすすめなのか?
男性が実印をつくるタイミングとは?
「実印をいつ作るのが良いのか?」という質問に答えるためには、「実印がどのような場合に必要になるのか?」を考えてみるのがよいでしょう。実印が必要なタイミングが来る前に、余裕を持って実印を作っておくことをおすすめします。
実印が必要になるケースとは!?
実印が必要になるケースは不動産の取引や中古車の個人売買、そのほかにローンの契約や遺産相続などが挙げられます。「マイホームの購入の時に印鑑証明が必要になった!」という人や「車のローンを組むのに実印が必要になった!」という人が身近にもいるのではないでしょうか。
こういったライフイベントが発生する前に、自分の納得できる実印を作っておくと、いざ実印が必要になったときにも焦らずに済みます。
将来の人生設計を考えた上でそれぞれの方に合った実印を作るタイミンを考えてみましょう。

ライフイベント時に実印を作るのがおすすめ!
そうは言っても、「家を買ったり、ローンを組んだりするのなんて、今はまだ分からないよ!」という男性も大勢いらっしゃるでしょう。そういった方には「人生の分岐点」で実印を作ることをおすすめします。
具体的には進学や就職、結婚といったタイミングで実印を作るという方法です。
息子さんにお祝いとしてはんこをプレゼントしようと考えていた親御さんであれば、こういったタイミングで実印をプレゼントするのもおすすめですよ。

印鑑のサイズはどうしたらいい?
実印登録を行うためのはんこのサイズはどうするのがよいでしょうか?男性の方が実印用印鑑の購入を検討されている場合は、次の2つのポイントを検討してみてください。
1つ目は「規定のサイズ内のはんこを購入する」ということ。
そして、2つ目は「結婚している場合、もしくは結婚を控えている場合はパートナーの女性よりも少し大きめのはんこの購入を検討する」ということです。
規定に合ったサイズの印鑑を購入しよう!
実印として登録することができる印鑑のサイズは各市町村によって決めされています。そのため、まずはこの規定内の印鑑を購入するということに注意しなければなりません。多くの市町村では、「印鑑の一辺の長さが8.0mm〜25.0mm以内のもとを実印として登録できる。」としています。したがって、このサイズ内の印鑑であればほとんどの自治体において問題なく印鑑登録をすることができるでしょう。
ただし、細かなルールは登録を行う市町村によって異なります。住民票がある市町村役場において事前に細かなルールを確認しておきましょう。正しい買い物をするためにも大切なことです。
特に、高級な印鑑を購入しようとしている人であれば、「購入した印鑑のサイズが大きすぎて使えない!」や「折角高い印鑑をオーダーメイドで作ったのに印鑑登録のルールに合っていなくて、買い直しになった!」といった状況を避けるためにも確認をすることは大切です。

男性は女性よりも大きめの印鑑を!
実印の購入を考えている男性は「マイホームの購入」や「車のローンを組む」など大きなライフイベントを控えている方がほとんどです。必然的に、結婚を控えている男性や結婚していてパートナーがいる男性が購入するケースが多くなります。
パートナーとなる女性がいる場合は、一般的に「男性は女性よりも少しサイズの大きなはんこを購入するのが良い」とされています。
女性が男性よりも大きなサイズの印鑑を使用すると、家庭内のバランスが崩れてしまうと古くから考えられてきたことが理由の1つです。
近年は男女共にサイズを気にすることなく実印を購入していたり、もちろん女性の方が大きなはんこを購入したりするケースも増えてきています。
しかし、結婚を控えている方や既婚の方で両家の関係や親戚関係などを気にされている男性であれば、印鑑のサイズにも気を使った方が良いでしょう。

男性の実印には大きめのサイズの印鑑がおすすめ!
実印のサイズに迷っている男性であれば、16.5mm~18.0mmの大きめサイズの印鑑がおすすめです。このサイズであれば、ほとんどの市町村の規定内のサイズです。小さくもなく、かといって規定一杯の大き過ぎるサイズでもないことがポイントです。
さらに、このサイズであれば大抵の場合、女性の持つ印鑑よりも小さくなる心配はありません。
パートナーの女性よりも小さな印鑑でも気にしないという人であったとしても、相手からどのように思われているのかは分かりません。
16.5mm〜18.0mmのサイズであれば一般的に男性が使用しているサイズであるため、余計な心配をする必要がないという点もおすすめできるポイントになります。
さらに、大きなサイズの印鑑は押印も快適に行うことができるというメリットもありますよ。

はんこの書体の選び方
印鑑に彫る文字の書体はどれにするのが良いのでしょうか。でも印鑑の書体もたくさんあるのでどれがいいのか分からなくなってしまいますよね。基本的に判読が困難で何が書いてあるのか全く読めない書体でなければ、どういった書体であっても実印として登録することは可能です。
今回は、その中でも特に人気の高い2つの書体をご紹介します。どれも男性向け実印の書体として広く用いられているものばかりです。
風格のある書体が人気の「篆書体 」
篆書体は印影に風格があり、ステータスを感じさせることができる書体でもあります。
また、象形文字を元にした中国古来の古い書体のため、第三者にデザインを簡単に真似される危険性が少ないことも特徴です。
また、次に紹介する印相体よりも判読性は高いため真似されづらいものの、名前を判読することができるという絶妙なバランスも人気の1つになっています。

開運効果も期待できる「印相体 」
印材との組み合わせや、文字の画数を調整することで開運印鑑として販売しているお店も多くあります。
文字のデザインも格好が良く、オリジナルデザインで作った印相体の印鑑は第三者に簡単にコピーされないことから安全性が高いことも特徴です。

実印の名前の決め方
認印や銀行印とは違い実印は各市町村に登録を行うはんこです。したがって、公的な身分を証明する印鑑として使用されるため、彫り込む名前も他のはんこよりも細かなルールが定めされています。住民票の名前を確認しよう!
実印として登録をするためのはんこに彫る名前は「住民基本台帳に記載されている名前」であることが大前提になります。住民票に記載されている名前意外の名前のはんこは実印として登録を行うことができないため注意が必要です。なお、外国人の方であれば、外国人登録原票に登録されている名前が実印として登録可能な名前になります。
基本的に住民基本台帳に記載されている名前であれば、フルネームでも苗字のみでも、名前のみの印鑑でも実印として登録することは可能です。
未婚女性の場合は、結婚時に苗字が変わることを考慮して名前のみの印鑑を作るケースが多いですが、男性の場合は多くの場合は自由に作っても問題ありません。

男性にはフルネーム印鑑がおすすめ!
この先、婿に入って苗字が変わる可能性がある男性であれば名前のみの印鑑を作っておくと一生涯同じ印鑑を使い続けることができるため便利です。しかし、一般的には男性はフルネームの印鑑を作ることが推奨されています。
男性の場合は、安全性の面を考慮して、さらには家族による印鑑の誤使用を防ぐためにも、特に特別な事情がない場合はフルネームのはんこを購入することがおすすめです。

男性の実印におすすめの印材
印鑑のサイズと彫り込む名前がルールに合っていれば、基本的にどのような素材であっても実印として登録をすることが可能。ただし、「ゴム製のゴム印」や「同様にゴムで作られたシャチハタ」などは実印として登録をすることができないため注意が必要です。ゴム印は経年劣化しやすく、またそのほとんどが既成品で安易にコピーされてしまうという安全面での欠陥があります。安価で、押印もしやすいゴム印は認印としては非常に便利な印鑑ですが、実印としては登録することができません。
では、どういった素材の印鑑が男性向けの実印としておすすめできるのでしょうか。

高級感と耐久性を併せ持った素材が実印におすすめ!
男性の実印には高級感がありつつも、長く使い続けられる耐久性を併せ持った素材の印鑑がおすすめ。特に男性におすすめできる素材は象牙や黒水牛などの自然素材、もしくはチタンなどの金属です。
象牙や黒水牛は古くから高級印鑑の素材としての人気が高く、持っているだけで高いステータス感を得られる素材です。
自然素材といっても、適切に保管をすれば一生使うことができる素材ですし、使い続けることによって朱肉が印面に馴染み味わい深くなってくるという特徴もあります。
チタンなどの金属製印鑑は近年男性を中心に人気が高まっています。特に、チタンは耐久性が高く見た目が格好良いことからおすすめできる素材です。
工業製品や医療機器などにも使われる素材ですから、日常的に使用する程度では印面が欠けたりすることもほとんどありません。
チタンなどの金属製の印鑑は朱肉が乗りづらく、印影が綺麗に出にくいというデメリットが昔はありました。しかし、近年は朱肉の改良が進み金属製のはんこであったとしても綺麗に押印することが可能になっています。
由緒正しい自然素材の素材とスタイリッシュな金属製印鑑。どちらも、男性のはんことして最適な素材です。どのような素材のはんこにしようか迷っている人は象牙やチタンを検討してみてはいかがでしょうか?
以上が男性の方向けの実印作成のアドバイスです。皆さんがお持ちだった疑問は解決したでしょうか。ぜひ、このページの情報を参考にして満足できる自分オリジナルの実印を作ってくださいね。
以下の記事内では実印作成の流れに沿って実印を作るときに気をつけるべきポイントをご紹介しています。おすすめの通販サイトもランキング形式でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!
実印の作成に関するポイントまとめ