履歴書やエントリーシートなど、多くの書類が必要になる就活。
企業に提出する履歴書などの書類には、多くの場合、印鑑が必要になりますが・・・
「普段使っている認印やシャチハタでもいいのか」
「押印スペースが無い場合はどこに押すべき?」
など、意外と困ってしまうポイントが多いですよね。
就活で必要になる書類にミスがあると、選考や内定に影響する可能性があるので、できるだけ失敗をしないようにしたいところです。
そこで、こちらのページでは就活で使う印鑑の種類から、失敗しない押印方法など、知っておきたいハンコのマナーについて丁寧に解説していきます。
これから就活が始まる方、履歴書を作成する方は必見の情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください!
シャチハタ?認印?就活で使う印鑑の種類は?
学生の場合、就活を開始するまで印鑑を使う機会が少なく、履歴書やエントリーシート(ES)を作成する際、押印はシャチハタでも大丈夫なのか、実印を使うべきなのかなど、使う印鑑の種類で悩まれる方が多いのではないでしょうか。実は、履歴書への押印におすすめなのは「認印」です。
下記で、シャチハタ・実印が就活に向いていない理由について説明していますので、早速見ていきましょう。
なぜシャチハタは就活でNGなの?
印鑑の中でも最も使用頻度が高いシャチハタ。宅配便の受け取りや回覧板などに使うため、多くの方が持っている印鑑です。しかし、このシャチハタは就活で提出する履歴書やESには使用できません。
その理由として、シャチハタが「インク浸透印」であることが挙げられます。
インク浸透印タイプの印鑑は、朱肉を必要とせず内蔵されているインクで押印が可能なため、非常に便利な半面、期間の経過で色が薄れたり、濡れると滲んでしまったりと重要な書類には不向きです。
そのため、就活に使用する書類にシャチハタを押すと、企業の採用担当者からすると「常識がない」「書類の重要性をわかっていない」など、マイナスイメージを持たれてしまい、選考や面接で有利に働くことはまずありません。
シャチハタ以外の印鑑は持っていない、という方もいらっしゃるかと思いますが、就職し社会人となると印鑑を使用する機会は一気に増えます。
もし、認印を持っていないという方は、就活を期に印鑑を作ることをおすすめします。
履歴書・ESに実印を使わない方がいい理由
実印といえば、個人が持っている印鑑の中でも最も効力の強いものです。そのため、履歴書・ESには実印を押すべき、と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、シャチハタと同じく、就活で使用する書類に実印を使うことはおすすめしません。
というのも、実印は印鑑登録をし、重要な契約で捺印する大切な印鑑です。
履歴書やESでは、本人である証明ができれば良いので、個人情報や実印の印影が流出するリスクを抑えるためにも、印鑑登録をしていない「認印」を使用する方が良いでしょう。
以上の理由から、就活で使う書類への押印は「認印」が無難であることがわかります。
認印を押印する際のマナー・注意するべきポイント
100円ショップや文具店で格安で販売されている三文判を認印として使っている方も多いのではないでしょうか。この三文判ですが、できれば就活で使うことは避けたいところです。
もちろん三文判も印鑑ですので、使ってはいけない、というわけではありません。
しかし、機械で大量生産されており、サイズや書体も画一の三文判は、印鑑専門店で作成した認印と比べると、字がかすれやすかったり、長期間の使用に向いていないなどのデメリットが多くあり、見栄えも劣ります。
就職後は印鑑を使用する機会が増加することもありますので、もしこれから認印を用意する方は、印鑑の専門店で購入することをおすすめします。
企業に提出する書類に押す、印鑑のサイズ・書体は?
先出の通り、就活の履歴書やESには「認印」の使用が無難。気になるのは、そのサイズや書体に関するマナーやルールですよね。
実のところ、サイズや書体について明確な規定はありません。
つまり、就活用の印鑑はどんなサイズでも書体でも問題ないということになります。
とはいえ、あまりに大きすぎる印鑑や複雑で可読性が低い書体などは就活には不向きです。
そこで、下記では就活で使えるおすすめのサイズ・書体を紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
就職活動に相応しい印鑑サイズとは
個人が持っておくべき印鑑は、実印・銀行印・認印の3種類。その中でも就活に使う認印は、一般的に10.5mmから12.0mmで作成することがほとんどです。
また、会社に提出する書類に大きすぎる印鑑を使ってしまうと、採用担当者が「偉そう」「非常識」といった印象を抱いてしまう恐れもあります。
そのため、就職後にも使って行くこと・企業の面接官や採用担当者に悪い印象を与えないことの2点から、就活で使う印鑑は10.5mmから12.0mmのものを準備しましょう。
名前がハッキリわかる書体で作成しましょう。
印鑑の書体には、可読性が低く実印向きな「篆書体」や、読みやすく認印向きの「行書体」など様々な種類があります。この中で、最も就活に向いている書体は「行書体」です。
個人の実印・銀行印には、篆書体や印相体などの複雑な書体が人気となっておりますが、認印は名前がすぐにわかる書体で作成することをおすすめします。
就活で使用する印鑑においても、本人が確認済であることを証明する意味で押すものなので、面接・採用担当者が一目でわかる方が良いと言えますね。
ハンコは名字のみ?フルネーム?
サイズや書体の次に気になるのが、就活に使う印鑑はフルネームの方がいいのかどうか。選考や内定に関わる重要な提出物ですので、細部まで気をつけたいですよね。
結論からお伝えすれば、名字のみで大丈夫です。
名字のみの印鑑をすでに持っている方は、就活のために新たに認印を作成する必要はありませんのでご安心下さい。
文字のかすれ・斜め押しはNG!失敗しない押し方
履歴書やESは多くの場合、面接の前に企業に提出します。
そのため、就活の第一印象はこれらの書類と言っても過言ではありません。
もし、その書類に押されている印鑑がかすれていたり、斜めになっていた場合、採用担当者は良い印象を抱くでしょうか。
印鑑の押し方が汚いという理由でマイナスイメージを抱かれないように、下記で失敗しない押印方法について確認していきましょう。
ポイント①:印面を清潔に
履歴書・ESへの押印の前に、まずは印面が汚れていないかをチェックしましょう。印面にホコリや朱肉の残りが付着していると、文字のかすれの原因となり、せっかくの履歴書をダメにしかねません。
そのため、使用前には必ず印面のチェックを、そして使用後には朱肉をティッシュ等で拭き取り清潔な状態で保管しましょう。
ポイント②:きちんと朱肉を使って捺印
就活で使う印鑑にはスタンプ台ではなく朱肉を使いましょう。スタンプ台は朱肉と似ていますが、ゴム印専用のインク台。そのため、重要な書類には向いていないので注意が必要です。
また、印鑑に朱肉をつける際は押し付けるのではなく、2~3回軽く叩くようにすることで、朱肉のつけすぎを防ぐことができます。
就活の際はインクではなく朱肉を使用するという点に気をつけましょう。
ポイント③:捺印マットの使用をおすすめ!
押印するときには捺印マットを使い、ミスなく印影を残しましょう。とは言っても、個人で捺印マットを持っているという方はほとんどいないかと思います。
その場合は、書類の下に紙を重ねて代用することが可能。新聞やノートを敷いて、その上で押印すればきれいに捺印することができますよ!
これらのポイントを踏まえることで、基本的なマナーを抑え、良い印象の履歴書を作成することが可能です。
【就活のギモン】面接にハンコを持参する必要はあるの?
就活をしている中で、選考が進んでいくと「印鑑を持参して下さい」と言われることがあります。「面接(面談)でなぜ印鑑が必要なの?」と思われるかもしれません。
しかし、就活では内定承諾書以外にも印鑑が必要な書類がでてきますので、下記で事前に確認しておきましょう。
履歴書・ES
先出の通り、選考前に企業に提出する書類。面接ではこの履歴書を基に質問されることになりますので、ハンコで悪い印象を与えることがないように注意しましょう。
履歴書に押印スペースが無い場合は?
意外と困ってしまうのが、そもそも印鑑を押す箇所が無い履歴書やES。このように書類に押印スペースがない場合、印鑑の押印は不要です。
しかし、企業から「押印をするように」という指示があった場合は、自分の名前の横に印鑑を押して提出しましょう。
交通費の申請書
企業によっては就活での交通費を支給してくれる場合があります。この交通費の申請に印鑑が必要になることがありますので、忘れないように気をつけましょう。
また、印鑑以外にも利用した交通機関の証明書などが必要なケースもあります。
秘密保持・個人情報に関する書類
履歴書などの個人情報に関する取り扱いや、選考中に知った企業のデータを漏洩させないことを約束する書類に印鑑を押印することがあります。これは内定前に押印する場合もあり、面接時に持参をお願いされることもありますので、忘れないようにしましょう。
内定
晴れて内定が決まると、契約に関する様々な資料に押印する必要があります。基本的には企業からアナウンスがありますが、当日に忘れることのないように、事前に準備をしておくことが大切です。
上記のような場面で、印鑑の持参が必要になります。
ハンコの押し方などは非常に細かいポイントになりますが、だからこそ周りの人と差が付きやすい部分でもあります。丁寧に気持ちを込めて押印することで、就活中のライバルの一歩先を目指しましょう!
就職後、企業で使う印鑑についてはこちらで解説しています!